2014年11月3日月曜日

Movie: The Equalizer (2014)


   この作品、1970年代のクリミナル・サスペンスが好きで、特にCharles Bronsonの「Death Wish」が好きな人にはたまらないかもしれない。所謂この手の正義感をもって悪に対抗するストーリーはヒーローの危機一髪的なピンチシーンが付き物だが、ここでは超越したスキルにより負けない安心感がある。何かかつてのBruce Lee作品のようでもある。

   Denzel Washingtonも強すぎることもなく、弱すぎることもなく、かといって普通すぎることもないハマった存在感で、見ていて気持ちがいい。個人的には「Training Day」以来の飛び出た作品と言ってもよい。

   映画は時代を背負う。ロシアの犯罪組織が出てくることで、米露の情勢不安定がよくわかる作品にもなっているが、ソビエト時代を描いたClint Eastwood 「Firefox」のような国境の堅牢さが感じなかったのは、そこまで深刻な国際情勢ではないのか、はたまた、やや物語の中に甘さがあったのか。ちょっと関心が行くところである。