2009年8月14日金曜日

Movie: Night at the Museum: Battle of the Smithsonian (2009)


Taste is in ridiculousness and truth consciousness.

 先般の「G.I. Joe」とは異なり、馬鹿馬鹿しくても人間味のあるコメディになっていることは嬉しい部分だ。

 予告編で「Percy Jackson & the Olympians: The Lightning Thief」が流れたが、その監督Chris Columbusが製作にもあたったこの作品、お約束のドタバタが登場するものの、なぜか品格は持ち合わせている。そう、この映画、Chris ColumbusとかOwen Wilson、Robin Williamsの名前を語らずともテーマ性の価値観はあるようだ。

 「the Smithsonian」での撮影自体が今回始めてとのこと。この有名な場所にあって(リンカーン像)を動かすアイディアも誰もが持ち合わせていたことだろうし、この映画ではそういった「こうなって欲しい」という願望に答えてくれる感覚がある。確かに馬鹿馬鹿しさを受け止めつつ飽きずに見られるし、最後には無難に終幕したが、どこかになにかを忘れて来たような気がした。

 ところで、最近のハリウッドコメディ。かつての売りであった「潔さ」に拘らず、日本人好みの感情的で後を引く笑いを求めてきている感じだ。この経緯としてはアメリカなどの欧米諸国に日本の漫画に代表されるアクション+感情劇が広がり多くのファンを勝ち取ったことに起因するものではないだろうか。ちょっと研究に値するかも。