2011年5月23日月曜日

Movie: Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides -3D- (2011)


 Will TurnerやElizabeth Swannがメンバーから外れた新展開。監督もミュージカルを得意とするRob Marshall。そういう方向にいくのかと思いきや、実際は「Raiders of the Lost Ark」に近い展開のほうに持っていかされた。

 前作までのDavy Jones対Jack、そして取り巻くWillやElizabethの交錯する構図から、皆が泉を求めて向かうベクトルの構図となったためかストーリーに入りやすくなった反面、決められたライン上にある物足りなさも見え隠れした。だからか人魚あたりのエピソード以降が早回し的な感覚を得たものだ。

 ところでこの映画を3Dで観たのだが、3Dである必要性がもうひとつ理解できない。地方特有の小スクリーンに3Dをつけたところで眼を疲れさせるのがオチだ。むしろ2Dの大画面で見るほうがよほど価値がある。予告や広告の3Dの度が突出しすぎて本編が大人しく見えた他、いろんな面で腑に落ちない点が尾を引いた。