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現在全米でトップ興行映画である本作を観た。神話ベースのアクションもの。自分としてはB級臭をぷんぷん漂わせる作品への抵抗は強烈だったし、3Dということもあって、最も違和感のあるジャンルに臨んだのは理由がある。単純に「他よりまし」という理由だったから。それほど地方で鑑賞する映画の選択肢は書店で探すべき本をコンビニで探すレベルの例えでわかるだろうか。
全く期待もしておらず、マットペイントも平面チックで、CGもありふれたものという前提で観始めた。案の定、その流れであることは間違いないが、意外にも(この手の作品にありがちな)下品な表現は控えられており、ストーリーもすんなりと入ってきた。「300」に好印象を持っていた人なら受け入れやすいのかもしれない。Eiko Ishiokaさんのコスチュームも然り。全体的に良い感触で見終わることが出来た。
ただ、この作品に3Dで観る価値はあまり感じられない。というか、3Dの意味自体が良く分からなくなってきた。