2011年11月7日月曜日

BD/DVD: Cold Fish (Tsumetai nettaigyo)(2010)


田舎だと公開しない映画の部類である。このタイミングでDVDで観るのは、色々と捻じ曲げられている要素があるので正等な感想にはなりそうもないが、まず、飽きなしでストレートに観れる映画であることは間違いない。

この映画の良さはでんでん(Denden)演じる犯行者の素人臭さと勢いで遣りこなしている演技。そしてそれに連鎖している周囲の人物像の漂わせる空気にあると思う。キャスティングと場面の背景、さらに緊張を齎す映画の世界観が、この多くを支えている。

ただし、問題点もある。かつてのATG映画のように心理的に引き摺られるようなリアリティが欠落しているために、アクションサスペンス風の映画の見方にチェンジしてしまうのだ。「告白」でも感じたのだが、遣りすぎにする演出は「カネがかかっているのか?」と疑いたくなった、あの感じ。もちろん脚色も映画の世界なので、脚色を楽しむべきなのだが、リアリティが離れてしまうと「しょせん作り話」という感覚が露出したのであった。

今一度考え直すべきが「良い映画」と「過剰な演出」と「リアリティ」のエレメントの配置である。

邦題「冷たい熱帯魚」