2013年3月10日日曜日

Movie: Argo (2012)


山陰で間違っても劇場公開しない「注目作品」を、埼玉と群馬にて立て続けに観る。まずは昨年末公開され、現在再上映中のオスカー受賞作品の「Argo」。

 雰囲気的には政治色満載かと思いきや、意外にもスリリングなエンターテインメント色となった作品。冒頭でのイランとアメリカの位置づけ説明は、実にスマートに導入部へ誘うものなのだが、途中からハリウッドの色が目立ちだつと、ややリアル感覚が遠のいてしまう。要は、演出の見せ所が逆に疎ましく思い、脱出する6人について、実際にこれだけ危機一髪な展開ではなかったはず...との勘ぐりが強くなるからだ。だが、その裏側で面白いと思ったのは、観客の視点だけでなく脚本上でも茶番的に扱われている点。なるほど、見る側と作る側の心をシンクロさせる運びが、作品を優等生に仕立てているようでもある。

 ところで見ていた気になったのが、「Argo」という映画。別の作品で「アルゴ探検隊の冒険」という映画を知っているが、時代的にはこれより10年以上も古いものなので、本作中の設定とは異なる位置づけなのかも。もしかしたらスターウォーズ・デコイなのかも。