2009年6月3日水曜日

Movie: Angels & Demons (2009)


one hour...it's too short.

Robert Langdonの謎解明シリーズとなりつつあるRon Howard - Tom Hanks - Dan Brownのトライアングルで織り成すキリスト教の歴史もの。前回の「The Da Vinci Code」よりもIndiana Jones ぽさが高まったようだ。

 Ron Howard映像は流石といえるほど、どんどん引き込んでいく手法が魅力だ。映画の長さは問題にならない。特に序盤のセッティングにあたる部分は満足がいくものである。確かに一時間毎に地、風、火、水に関係する殺人が示唆された場所を探すLangdonとVetraの行動展開は面白いと思うのだが、最後の爆破までの時間の余裕と行動のバランスが取れていない感じで、無理やり時間に押し込めている雰囲気になってしまった。1時間というのは短いものである。それが危機的な状況だと知っていれば焦るどころかパニックにまでなりそうだが.....。実際の登場人物はビックリ箱が飛び出すくらいにしか思ってないようである。

 素粒子の話が登場する。森羅万象、元は素粒子である話は、現在Wiiの配信映像でも紹介されたばかりなので、旬の話題かもしれない。直前に書いた「Star Trek」にしても物質伝送がでてくるので自然と興味は高まる。

 この映画には、議論の対象とされない「おかしい」部分が目立つところが残念だ。例えば焼印を押されると痛くて動けないと思うのだが、いとも平然と活発に動くCamerlengo。そこまでアクション重視する必要があったのかどうかは賛否があるかもしれないので、多くの感想を読んでみたいところである。

 終盤、空がミケランジェロの絵画のようになる場面は印象的にして、こじつけた感じも残ってしまった。