2009年6月1日月曜日

Movie: Star Trek (2009)


nostalgic?...No, an unprecedented star trek.

 TVシリーズの面々に比べたら今回はかなり若い顔となった。映画はかつて無いほどの戦闘アクションが繰り広げられる。かつて愛好していた人にしてみれば、あまり「Star Wars」的になって欲しくない願望がありそうだ。そこは監督であるJ.J. Abramsの配慮なのか、KirkとSpockを左右に配置した感じでキャラ像対比が楽しめるようになっている。構図も展開も丁寧に作られているとは思うのだが、今回の「Star Trek」では予想以上にアクションに傾き過ぎだ。どちらかといえば哲学的な底辺を広げて欲しかったような気がする。

 物語は23世紀前半のKirk船長がエンタープライズ号で初陣を飾る時代が描かれており、Sulu、Chekov、Uhuraなどの御馴染みキャラクターも設定されている。更には「Munich」などでお馴染みのEric BanaがNeroというところや、「The Lord of the Rings」シリーズのKarl UrbanがBonesという役者を使った点など「個性」重視がわかる。なんでも、KirkとSpockはBeatlesのJohnとPaulからインスパイアされたようで、こんな部分も興味をそそるところ。

 やはりエンドロールには懐かしいメロディが。初めて「Star Trek」興味を持つ人でも過去の知識に拘ることなく楽しめるのではないだろうか。