2009年6月16日火曜日

Movie: Terminator Salvation (2009)



Anton Yelchin does not disturb an image of Michael Biehn's Kyle.

 このシリーズは最早、第一作のような心理的恐怖を得られるものではなくなった。それはそれとして、この映画で登場するMarcus Wrightというキャラクターが今回の中心に居るため、スカイネットと抵抗軍の争いだけに拘っていない部分が単調な映画に終わらせていない。細かい部分でもシリーズを損なわないような配慮も感じる。ただ007やインディジョーンズ並みの際どいアクションはあまりこの映画には似合わないと思うのだが。

 なんとも面白いのが、過去の名作のオマージュとも取れる場面に多く遭遇することだ。「Arien」「Star Wars」「Apocalypse Now!」などかなりの数の映画を思い出したが、これは自分だけの思い過ごしかもしれない。しかし最近のアクション映画にいえることだが、観客を楽しませるための骨格部分を料理するとき、過去の作品の旨みをスパイスとして溶け込ませていることは間違いない。よく見た場面が再現される事...ある意味複雑。ある意味納得。

 いまや現代のヒーロー役者の代表ともいえるChristian Bale。「The Prestige」の憎憎しい部分さえ懐かしく思えてくる。

 今回の作品によって、第一作への興味が再燃した。