2009年11月27日金曜日

Movie: 2012(2009)


Is this a important movie to bring an alarm bell to the human? No...this is a roller coaster movie!!

率直に言えば「もう飽きた」という感じ。確かにRoland Emmerich的映画だし、彼の拘る部分はかつての「DAS ARCHE NOAH PRINZIP(1983)」などを知ると一貫しているのは凄いと思う。その後の「Independence Day(1994)」「The Day After Tomorrow(2004)」あたりは、人類の危機感欠乏と相成った実に価値のある影像を提供してくれたと思う。しかし、ここ15年で影像技術が格段に発達したことで最早、観る側を凍りつかせる程の衝撃を与えるものは失せてしまったのではないか。

 この映画のテーマはマヤ文明、マヤ暦にある「終末」。これについて色々解釈がなされ、水面下ではブーム化しているのだろうか、類似した影像が多く撮られているそうだ。来年には「2012 The War for Souls」というタイトルの映画も公開されるとか。 映画の細部はよく気にされているとは思った。雑なつくりではない。ただ、遊園地のように楽しませようという感覚が逆にマイナス要因になっている気がする。また、この映画には他からの映画を引用したような場面(例えば「The Poseidon Adventure」あたりを思い出すシーンなどがあったりして、これだけの規模のVFXを使いながら「斬新的」には映らない。主役のJohn Cusackも嫌いではないし、彼の「Grace Is Gone」あたりは涙ものだったが、今回はなんだかしっくりとしない。周囲の俳優陣への「イマイチ感」があるからかも。

 要するにこれまでの「地球滅亡」映画の延長上でしかなかった。本来ならば、もう一寸胸に重く圧し掛かる映画を期待していたのだが。

 それにしてもノアの箱舟...Uボートのようなシェイプが楽しい。

SHARE