2012年11月5日月曜日

Movie: Abraham Lincoln: Vampire Hunter (2012)



 大衆を囲って演説するリンカーン。考えてみればあんなに遠くまで演説が届く訳がない。それでも一斉に拍手。最近ではこういう疑問であっても、(最近のアニメでも言えるのだが)簡単にスルーされるようだ。無論「フィクションだから」と言ってしまえばそれまでだが、何でもかんでも「有り」にしてしまうのはどうかと思う。
 スピルバーグの話題のリンカーン映画公開前だけに、ある意味で「繋がる部分」を期待して観た人も多いのではないだろうか。自分もそのひとりなのだが、率直に言わせてもらうと、起因はどうあれリンカーンでなくても誰れでも良かった物語であって、歴史的に無理やりのこじつけ感のほうが脳裏に残った。確かに映像は現代的にしっかりと作られている。だからこそ、この古風な場面の数々を無駄にしていないか?と余計な心配が巻き起こるのだ。
 Tim Burtonが製作でクレジットされていたので、やや期待しずぎたのかもしれない。

2012年10月26日金曜日

DB/DVD: Drive (2011)


 年に2、3本は重い作品に出会う。これもその一本であるが、描き方が通常の重さとは異なる部類もの。意外性が前面に出た。
 まずは、まるでかつての日本映画のような間合いがあった。いったい何を見る側に求めているのか、或は考えさせるのか、凝視するだけでは片付かない何かがある間合いである。その間合いとおどろおどろしい音楽により、息を呑むのシリアスな展開かと思わせるのだが、実は「Kill Bill」のようなサスペンスの隙間にあるフェイクも垣間みえたりするし、対決の場面においても、意外なほどに無防備だったりするストレートさが異空間を作っていたりする。とどめはエレベータ・シーンのようなキスとバイオレンスのギャップ、全体的なライティングのあて方、シーンとシーンの連続性をあえて絶つかのごとき潔い場面転換など、興味のベクトルは多彩に広がる。単純にバイオレンスとかサスペンスとかカーアクションでは片付けられない作品になっていた。

 途中では女の亭主との厄介な問題がおこることを期待していたが。。。この辺でも普通と違いなにかがあった。


2012年10月22日月曜日

Best-Selling Album in USA…I don't think you know it.


 アメリカで年間トップに輝いたアルバムの歴史は面白い。

 60年代中までは、映画音楽やイージーリスニング、ジャズのアルバムが年間のトップを占めていた。


 ポップ・ロックアルバムとしては、モンキーズの「More Of The Monkees」('67)が最初となる。それ以降はロックアルバムが当然のように顔を出すのであった。


 ちなみに、ビートルズやローリングストーンズ、レッド・ツェッペリンのような英国でトップ常連となったアーティストは全米アルバムチャートのトップにはなっていない。
さらには、'77に相当売れたイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」や'80年代に旋風を巻き起こしたマドンナの「ライク・ア・バージン」も年間トップにはなっていない。

 そう考えると、アメリカ人受けするアルバムは、映画、ジャズ、ポップ、ダンスなどの流行の波の中で年齢層に拘らないアルバムであることに加え、流行の連れてきたライバルの有無もキーとなっているようだ。例えば、’83のマイケル・ジャクソンの「スリラー」は他の時代的にかなり売れたアルバムを簡単に蹴散らした。「スリラー」は’83、’84の2年連続でトップとなったとんでもないモンスターアルバムであるが、2年連続アルバムとしては過去2回存在しているのも驚きだ(’57、’58のマイ・フェア・レディ(ブロードウェイ版)と’62、’63の「ウェスト・サイド・ストーリー」サントラ)。




 昨年、全米でアルバム年間トップとなったアデルの「21」。実は英国人としては、’97のスパイス・ガールズ「スパイス」以来の14年ぶりであったそうな。過去英国人としては、’68のジミ・ヘンドリックス、’74~’77のエルトン・ジョン、ピーター・フランプトン、フリートウッド・マックがピークだったのだが、これは英国サウンドを受け入れたという時代(’60年代)を隔て、アメリカナイズされた英国サウンドの完成型というスタイルが主流ともいえる時代だった。



 その後、ディスコ、パンク、テクノ、ユーロ、そしてビジュアル化メディアへのアプローチとして注目されるのが’80前半。映画にもなったピンク・フロイドの「ザ・ウォール」はビジュアル志向のコンサートとして歴史に残る。’82の「エイジア」は英国の元プログレロックバンドのメンバーとして異例ともいえるトップを獲得。シンセサイザーのデジタルパラメータ化などサウンドアプローチも売り上げを後押しした感あり。




 ’90年代になるとほとんどがジャネット・ジャクソンやバックストリート・ボーイズなどの自国アメリカのアーティストがトップを占める中で、ヒット映画のサウンドトラックも売れた。’93「ボディガード」、’94「ライオン・キング」、’98「タイタニック」、いずれもトップに輝いた。




 2000年代ではストリート系など新しい分野への傾向が強くなる。リンキン・パーク、50セント、アッシャー、マライヤ・キャリー、テイラー・スウィフトなど。特にエミネムは’02と’10の年代を飛び越してトップをとっており、これは凄いことである。



 やはりなのか、アメリカで年間トップとなるアルバムは英語圏の国であるが、アメリカ、英国以外にもカナダがランクインされている。そういえばニール・ヤングの「ハーベスト」’72は名盤だ。

 そういえば、若者に人気のマイリー・サイラスの父親ビリー・レイ・サイラスの「サム・ゲイブ・オール」も’92の年間トップアルバムを獲得している。





 この傾向とグラミー賞のアルバム・オブ・ジ・イヤー賞を見比べてみるのも面白いかも。ちなみにアデル「21」はもちろんダブル受賞である。




2012年10月9日火曜日

Movie: The Hunger Games (2012)


  話題先行型の映画。過去、「バトルロワイアル」等の殺し合い、生き残りものは多様にあったが、この作品には、どちらかといえば王道モノとして期待していた。しかし、その期待はかんたんに崩されたのだった。

  構成はテンプレート的、序盤の緊迫感薄の流れを歓迎しなければならなかったのは、後半の予想を超える場面展開を信じていたからかもしれない。SFでありながらも.中世の抒情的な感覚もあることも期待の範囲だった。

  ところが、実際は余りにも残念。チートという単語が頭を駆け巡るほど王道から掛け離れたものでしかなかったのだ。その残念さは映像効果にも飛び火した。例えば、炎のCGが安っぽかったし、猛獣がオブジェに上れないなどの違和感も満載で、現在の映画市場のあるべき姿にまで疑念がおこったほど。
  ただ、デザインには、力をいれているようなので、そういう感覚で見るなら受け入れられるかもしれない。

  映画の世界観は、実は、中国共産党政府という感じ。


2012年8月27日月曜日

Movie: Prometheus (2012)


 「Alien」の前日譚として作られたらしい本作品。無論、暫くは全く接点の無い雰囲気で進んでいくため、独立的な物語として観ていたのだがH.R.Gigerのデザインが出てくれば否応無しに「Alien」との関係を見つけ出そうとする自分が登場し、なんだか歯がゆくなる。
 当時の「Alien」を劇場で観たときのショックは今でも思い出されるのだが、あの時代から数多くの派生作品が出てきたこともあり、今回の作品がどんなに映像世界を確率したとしても感動やショックは生まれない。残念ながらもうこういったアプローチは今の時代には通用しないことを痛感させられた。

 もし頭の中にRidley Scottの過去の作品や「Avatar」「War of the Worlds」で感じたインパクトが生まれてこなければ、もうすこし高い評価になったのかもしれない。しかし今さら観たいタイプの映画ではないことは事実だ。


BD/DVD: J. Edgar (2011)


 Clint Eastwood作品だと思わせる全体に暗さを強調した展開。一連の彼の作品と比べても出来具合に大きな差はない。とっても面白い話ではないこの映画。むしろ’60年代をよく知る人ならば別の意味で楽しめるかもしれない。ただ、そんな内容であっても目は引きつけられる。Hooverの晩期と勢力的な時期とが交互に展開される言わばよくある作風を持ち上げているのは、本筋をそらさない脚本にある気がした。Eastwoodで思い出されるPaul Haggisの面影まで感じさせる脚本になっていると思った。

 映画に沿って、いろいろなニュース連想が生まれる。コミュニズム、図書館のインデクシング、リンドバーグ誘拐事件、ケネディ家2つの暗殺事件、同性愛、人種差別、女性の職場台頭など。この映画はもしかしたら、時代のダイジェストをFBI長官という題材で見せているのかもしれないが、残念ながら今との(ひとの関わりにおける)違いまでは見つけられなかった。


2012年8月21日火曜日

Beijing 3days

My family went to Beijing in Summer holiday. 11th/Aug - 13th/Aug
We walked around about the Forbidden City, Wangfujing Street and Happy Valley.
We had a good time but it was hot day.

Tiananmen

Forbidden City

Wangfujing

Happy Valley

2012年8月3日金曜日

Movie: The Dark Knight Rises (2012)


前作から4年くらい経っていることもあり、過去作品の復習が必要だと久しぶりに感じてしまった。観ている間、「そんなことがあったなぁ」と押し入れを弄るように記憶を呼び起こしていたのだから。

 相変わらずに暗い世界観の中で著名な俳優陣を鏤めるChristopher Nolanの演出である。だがシーンアレンジメントは長編映画でも飽きさせない何かがある。回を重ねる毎に規模が大きくなる中で、かつてのMichael Keaton主演のシリーズさえ懐かしく思える接点が出てきているようだ。それどころか一連の地球滅亡パニック映画とか、「Star Wars」にも共通する登場人物のブレを面白さに変えていく手法もあったりして、やはり観客動員の多さを納得させられる作品だなとも思えた。

 ところでコロラド事件があったことを考えると、中盤での乱射シーン。加えて日本の原発事故との接点、刑務所の飽和状態などアクションの中の「おもしろさ」が、そのまま世界現実の「恐怖」となっていることも、同時に不安でたまらなく思えるのであった。

 さてこのシリーズにおいてJoseph Gordon-Levittの存在が突如気になり出した。



2012年7月12日木曜日

BD/DVD: Moteki (2011)


この手のコメディものの最近の特徴としては、観客の心に響くディテールをどのように持ち上げていくかの部分にありそうだ。本作品は主人公のモノローグや興味視野の拡散などが多用されているが、いずれも観客の目線の高さに照準をあわせている感じである。ポスターからは、一人の主人公が複数の女性から突然大モテになるハーレムストーリーを想像させられたのだが、実際はそうではなく極々普通の男の人生の一場面として考えた方が宜しくて、しかし、その一方で主人公には近年に感じる社会の荒んだ空気に抵抗する姿勢と自己主張の極端な表現で「危なさ」を感じる位置にあったりすることから、一途という言葉は安易に使えず、なんとなく共感を持つことができない。

 映画の中では15年以上前の音楽世界が展開されていたりするので、その頃あるいはそれ以前の雰囲気が楽しかったりする。ただ、Miyuki彼があまりにもノーマルモードであることから人物像の差異があまりにも大きくなり、このドラマの終盤は嘘臭さが鼻につく。

 結局はセックス云々で話が進んでいくのが、今の現代からみてどうかと思う。まぁ、最近の漫画の路線からしてもエロスやセックスを全面に持ち上げなければビジネスにならない実態はあるようだが。

2012年7月2日月曜日

Movie: The Amazing Spider-Man (3D)(2012)


率直な感想は、わかりやすく、面白く観れた。自分のようにTobey Maguire演じるスパイダーマンのシリーズを観ていた人でも、意外と違和感なく入れる。

 確かに細部を気にすると疑問も出てくるが、そこは目を瞑って良いと判断。Marvelのヒーロー映画にはディテールを突っつくような感想は無意味だろう。

 3D版で観たのだが、一部のビルの場面などを覗いてあまり必要性を感じなかった。と同時に3D分だけ余分に料金を払う意味があるのかを考えてしまった。

 それよりも役者のバランスが面白い。あの話題作「The Social Network」に出ていたAndrew Garfieldと「The Help」のEmma Stoneの新しい顔を前面に押し出し、後方では「Apocalypse Now!」の印象が未だに残るMartin Sheenと「Norma Rae」の名女優Sally Fieldが支える。不思議な安心感があるのは何故だろう。さらには監督Marc WebbはGwen姉さんのバンドNo Doubtの「Return of Saturn」を撮った人なので、ビート感が伝わる影像にもなっている。

 英語版なのにラストに日本のイメージソングは「いかがなものか?」と思う。日本語吹替版ならいざ知らず、やっぱりオリジナルは大事にして欲しい。