2012年4月1日日曜日

Movie: Liar Game: Reborn(2012)


前作「Final Stage」を観て、その展開に非常に興味を持ったため、今回も鑑賞した。

結論から言うと、前作の新鮮さが薄れてしまった上に、「面白さ」の掴み所が無くなっていた。正直、いかなる事情があったとしても戸田恵梨香が外れてしまったことはこのシリーズの大きなマイナスであるし、芦田愛菜のような意味の分からない浮き足立ったようなキャスティングによって映画鑑賞のフォーカスがブレまくってしまったことは相当に価値を損ねた。

「イス取りゲーム」と銘打て全編に展開するカケヒキ。しかし、イス取りの場面は序盤だけで、残りの殆どが国盗り合戦の結果による喜怒哀楽が描かれる。自分の感覚では1回戦篠宮優がイス取りで転げまわるほどの状況にありながら、残りは登場人物の外的ダメージも無きまままるではじめから部屋にいたかのような点あたりにかなり胡散臭さが漂った。さらには事務局側の取ってつけたかのような説明的演技。全てに於いてあまりに残念すぎた結果だった。

加えて、締め方がこんな雰囲気だと次回作があったとしても物語に期待はできなくなる。むしろ成り行きだけの映画といわざるをえない。