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Essential principles can classify what is strange.
一つ一つに疑問を抱いていくと矛盾を感じるときがある。ある企業が「限りなく儲け続ける」といった理念を打ち出したとしても普通では絶対無理な話。確かに儲け続ける企業は「幸せ」だろう。自分は毎日がとても幸せな生活をするよりも、時々痛い目や悲しい目に遭うほうが究極「幸せ」と感じる人間である。勿論中には、毎日が最高の幸せを究極とする人もいるだろう。それは各個人が自分の「幸せ」の居場所を認識しておけば良いことである。
以下は自分に課した2009年の志
●「便利」を恐怖と考える
「便利だから...」という言葉を良く使う。これは同時に人間の元来の機能を退化させ、孤立した社会を助長させる。今は最低限の便利は何なのかを熟考する時期なのだ。
●「古さ」は正しさである
百年、千年以上前の遺産が消滅しつつある。新しさは必要だが、それは古さを壊すこととは一致しない。もし変化を求めるのなら、古さを敬わうべきである。過去と今と未来が繋がっていなければ変化にはならない。
●専門を越えない
自分の仕事の範疇でなければ、それは別の専門家に依存する。これこそ組織の基本。手は手で良いし、足は足で良い。手が不自由で無ければ無理に足の役目を果たす必要は無い。
●飲み過ぎない
宴会で酒を飲むとき、自分の限界を知っていれば酩酊することもない。家庭や社会においても常に起伏がある。景気が良いときにこそ、悪い状況を想定した危機管理が必要だし、景気が悪いときにこそ状況を持ち直す見直しが要る。お金はむしろ後者にかかる。飲み過ぎてしまうと、戻るところに戻れなくなる場合もある。
●まずは「何も無い」状況からはじめる
当初の目的が異なるのならば、既に詰まれた積み木であってもを利用しない。目的が混在するのは「便利」という悪の誘惑に捕らえられるからだと信じている。「無」こそが本質を考えるための起点である。
最も重要なのは、何をするにしても最初の達成目標を忘れないことである。