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Lori Bell - The Music of Djavan
ブラジルの才能Djavanの曲を取り上げた作品で組み上げられたLori Bellのアルバム。このアルバムはボサノバの心躍るサウンドを軸としている中で、同じくボサノバ・フルートを連想するHerbie Mannのショウ・イメージのものとは一味違った、黙々とフルートに向かうLori Bellのスタイルが目に映るかのようだ。Djavanを聴く上で切り離せなかった「驚き」は今、Lori Bellの中で「納得」に変貌。「Obi」の重なったフルートの音はどのようにしているのだろうか...と興味も。「Capim」ではサービス的感覚なのか、歌が入っているのだが、なかなか雰囲気に似合った女性のヴォイスであった。海沿いを歩きながら聴くときにはMP3プレイヤーに入れておきたい。ただ残念ながら再生機器の設定不十分だったせいもあり他の楽器の歪んだ部分がフルートの響きを翳らせてしまった。