◇
今回は「日本映画の良さ」を生かす脚本に注視。
日本映画は最近、法廷モノに頼っている傾向にある。法廷モノは所謂言葉の綾を楽しむ面白さがあることから、脚本への依存度も自然と高まる。裏返すと日本映画はアクションのような動きで楽しませる作風を成功させるには大きな壁があるのだと思う。または、わかりきったアクションものが出すぎたのかもしれない。かつてのAkira Kurosawaの「Seven Samurai」のような斬新なアクション作品創出が不能になってきたとも言える。日本的な雰囲気はやはり静的な情緒の中での巧みな語りとユーモア。。。今回の作品もここに視点が寄せられる。
この作品は超心理的なテーマなので素直な気持ちになれない点もあるのだが、今の現実が違和感の多い分、時間をかけずに映画に嵌り込んでいく。そう、なんだか違和感だらけの現実の襟を正す感覚で見れる映画である。現実とバーチャル。存在と非存在。並ばせられないもの達を並列的な視点に置いたところが面白かった。
しかし感想をひとことで纏めるなら...。Eri Fukatsuがいつも以上に可愛く映っているのが一番のポイントだったりする。
2012年5月15日火曜日
2012年4月16日月曜日
Movie: John Carter [3D](2012)
◇
ディズニー作品にはどこか「華やかさ」を持った作品が定番となっていた頃があったが、最近の作品はそういった常識は通用しないようだ。もちろん本作品も一種の(華やかな?)ヒーローものではあるが、ダークで土っぽく、埃っぽくありすぎて、目を凝らしてもそういった影像を確認するチャンスは少ない。
火星の別名が男性の大切な部分にも近いワードだったこともあり、もしかすれば隠語的な部分を汲んだ部分も裏筋にあるのかを勘ぐって観ていたが、例えば地球を女性に見立てるには余りにも無理があった。
火星の場面はAvatorのpandoraとの接点もありそうだし、Star Wars Episode I の立場関係にも近いということもあって、巷の予想どおり「Star Wars」と「Avatar」を掛け合わせたような作品と言っても嘘ではない。しかし一番の盛り上がりの場面がモンスターと戦う場面だとすれば、やや寂しい気もする。
主役のJohn Carterよりもサンショウウオ犬?っぽいキャラに印象を奪われすぎていた感じ。
3Dに驚かなくなった自分がいる。3Dを観慣れてしまうのはマズイことだと危機感を抱く。
ディズニー作品にはどこか「華やかさ」を持った作品が定番となっていた頃があったが、最近の作品はそういった常識は通用しないようだ。もちろん本作品も一種の(華やかな?)ヒーローものではあるが、ダークで土っぽく、埃っぽくありすぎて、目を凝らしてもそういった影像を確認するチャンスは少ない。
火星の別名が男性の大切な部分にも近いワードだったこともあり、もしかすれば隠語的な部分を汲んだ部分も裏筋にあるのかを勘ぐって観ていたが、例えば地球を女性に見立てるには余りにも無理があった。
火星の場面はAvatorのpandoraとの接点もありそうだし、Star Wars Episode I の立場関係にも近いということもあって、巷の予想どおり「Star Wars」と「Avatar」を掛け合わせたような作品と言っても嘘ではない。しかし一番の盛り上がりの場面がモンスターと戦う場面だとすれば、やや寂しい気もする。
主役のJohn Carterよりもサンショウウオ犬?っぽいキャラに印象を奪われすぎていた感じ。
3Dに驚かなくなった自分がいる。3Dを観慣れてしまうのはマズイことだと危機感を抱く。
2012年4月10日火曜日
Movie: Titanic [3D] (2012)
◇
10数年ぶりに劇場で観たこの映画。今度は3D仕様である。
長い映画という感じを微塵もさせないのは、ストーリーにロープを張り、観客がそれにしがみ付いているかのような流れにある。そこには観客の視線の前に疑問や混乱や退屈や違和感を抱かせない実に自然な影像が存在している。
以前の鑑賞で内容は分かっていても、実に新しく、新鮮さを失わないこの映画に、3Dが加わるとどうなるのか??。興味深かった。
率直に今までの3D映画よりも群を抜いてスリリングである。特に船首から海を見下ろす場面などはこの3D映画の目玉といっていい。ただ一番残念だったのは遠景。期待していた船の引いた構図は予想していた立体感がない。一方で人の会話の場面はとんでもなく立体感がある。字幕もまた飛び出してくる。もちろん大変な技術であることはわかっていても、もう一歩完成度が欲しかったと思うのは贅沢なことだろうか?
10数年ぶりに劇場で観たこの映画。今度は3D仕様である。
長い映画という感じを微塵もさせないのは、ストーリーにロープを張り、観客がそれにしがみ付いているかのような流れにある。そこには観客の視線の前に疑問や混乱や退屈や違和感を抱かせない実に自然な影像が存在している。
以前の鑑賞で内容は分かっていても、実に新しく、新鮮さを失わないこの映画に、3Dが加わるとどうなるのか??。興味深かった。
率直に今までの3D映画よりも群を抜いてスリリングである。特に船首から海を見下ろす場面などはこの3D映画の目玉といっていい。ただ一番残念だったのは遠景。期待していた船の引いた構図は予想していた立体感がない。一方で人の会話の場面はとんでもなく立体感がある。字幕もまた飛び出してくる。もちろん大変な技術であることはわかっていても、もう一歩完成度が欲しかったと思うのは贅沢なことだろうか?
2012年4月8日日曜日
Movie: The Ides of March (2011)
◇
監督がGeorge Clooney。5作品目ともあってなかなか板についてきているし、この映画ではゴールデン・グローブの監督賞候補にもなっていた。
いわゆる裏側の映画である。何事も綺麗に見せかける表舞台とは裏腹な部分。そこには決して同じ考え方で動けないものが点在しているのだ。
キーワードは忠誠(loyalty)。登場人物ではPhilip Seymour Hoffman演じるPaulがその言葉を多様し、実質(候補者を支援するトップの)彼が軸になっている。前面で動くStephenやMollyあたりはそれを揺るがす役目を持ったキャラクター。「実利」的な空気と混ざり合っていく。特に途中からPaul Giamatti演じるTom Duffyの介入あたりから「忠誠」という言葉の意義を観客に問いただしていく流れになる。そういう展開もあって、この映画は大統領候補となるMike Morrisを含め登場人物を「忠誠」「実利」のくくりで見て行くと面白いと思う。
少し演出過剰な部分もある。PaulがMikeの車に乗る場面。The God Fatherだったらとんでもないことになる映し方。このへんは好きになれなかった。
監督がGeorge Clooney。5作品目ともあってなかなか板についてきているし、この映画ではゴールデン・グローブの監督賞候補にもなっていた。
いわゆる裏側の映画である。何事も綺麗に見せかける表舞台とは裏腹な部分。そこには決して同じ考え方で動けないものが点在しているのだ。
キーワードは忠誠(loyalty)。登場人物ではPhilip Seymour Hoffman演じるPaulがその言葉を多様し、実質(候補者を支援するトップの)彼が軸になっている。前面で動くStephenやMollyあたりはそれを揺るがす役目を持ったキャラクター。「実利」的な空気と混ざり合っていく。特に途中からPaul Giamatti演じるTom Duffyの介入あたりから「忠誠」という言葉の意義を観客に問いただしていく流れになる。そういう展開もあって、この映画は大統領候補となるMike Morrisを含め登場人物を「忠誠」「実利」のくくりで見て行くと面白いと思う。
少し演出過剰な部分もある。PaulがMikeの車に乗る場面。The God Fatherだったらとんでもないことになる映し方。このへんは好きになれなかった。
Movie: The Artist (2011)
◇
まず最初に犬が凄いと思った。
映像音響技術が新化している現代において声の無い映画でここまで楽しませるのは並大抵なことではない。鑑賞前の不安な部分を取っ払うには時間がかからなかった。確かに冒頭は「この演出で最後まで持つのか?」という疑問もよぎった。もしこの映画がチャップリンやキートンの流れのまんま取り込んでいたのであれば失速していただろう。しかし、この映画、突飛な近代テクニックを織り交ぜながら、展開に期待を持たせることに成功している。まったくのサイレントムービーを装った現代芸術として細部に拘っているわけだ。
主役のGeorge Valentinはクラーク・ゲーブルタイプな雰囲気がありながらフレッド・アステア風の踊りも見せる。「Gone With The Wind」よりも10年前の世界感。世界恐慌の余波などもあって思い通りにはならない時代を上手く、そして面白く描いていたと思う。
映画の中で使われる音楽は申し分なく。アベル・ガンスの「ナポレオン」までも思い出させてくれた。
まず最初に犬が凄いと思った。
映像音響技術が新化している現代において声の無い映画でここまで楽しませるのは並大抵なことではない。鑑賞前の不安な部分を取っ払うには時間がかからなかった。確かに冒頭は「この演出で最後まで持つのか?」という疑問もよぎった。もしこの映画がチャップリンやキートンの流れのまんま取り込んでいたのであれば失速していただろう。しかし、この映画、突飛な近代テクニックを織り交ぜながら、展開に期待を持たせることに成功している。まったくのサイレントムービーを装った現代芸術として細部に拘っているわけだ。
主役のGeorge Valentinはクラーク・ゲーブルタイプな雰囲気がありながらフレッド・アステア風の踊りも見せる。「Gone With The Wind」よりも10年前の世界感。世界恐慌の余波などもあって思い通りにはならない時代を上手く、そして面白く描いていたと思う。
映画の中で使われる音楽は申し分なく。アベル・ガンスの「ナポレオン」までも思い出させてくれた。
2012年4月2日月曜日
BD/DVD: The Tree of Life (2011)
◇
撮影技法は時に余分な物語を取り繕うよりも雄弁である。
この映画の冒頭で2つのタイプが語られるのだが、以降映画全般に「必然」の虚偽がエレメントとして流れを作る。つまり自然界におけるルール、境界は必然であるとする一方で何もない世界も必然である。そして、どちらかの必然を否定する意義はあるのか?過去と未来、父と母、子供達の裏表、ハーモニーと不協和音、あらゆるものの中で脳内議論が続くのである。その場面の殆どをコミュニケーションの最小単位「家族」で語られていくまさに存在自体に一石を投じるマインドジャーニー的な作品。
振り返ればTerrence Malick作品である「The Thin Red Line 」や「The New World 」との垣根も感じられなくなったほど。
撮影技法は時に余分な物語を取り繕うよりも雄弁である。
この映画の冒頭で2つのタイプが語られるのだが、以降映画全般に「必然」の虚偽がエレメントとして流れを作る。つまり自然界におけるルール、境界は必然であるとする一方で何もない世界も必然である。そして、どちらかの必然を否定する意義はあるのか?過去と未来、父と母、子供達の裏表、ハーモニーと不協和音、あらゆるものの中で脳内議論が続くのである。その場面の殆どをコミュニケーションの最小単位「家族」で語られていくまさに存在自体に一石を投じるマインドジャーニー的な作品。
振り返ればTerrence Malick作品である「The Thin Red Line 」や「The New World 」との垣根も感じられなくなったほど。
2012年4月1日日曜日
Movie: Liar Game: Reborn(2012)
◇
前作「Final Stage」を観て、その展開に非常に興味を持ったため、今回も鑑賞した。
結論から言うと、前作の新鮮さが薄れてしまった上に、「面白さ」の掴み所が無くなっていた。正直、いかなる事情があったとしても戸田恵梨香が外れてしまったことはこのシリーズの大きなマイナスであるし、芦田愛菜のような意味の分からない浮き足立ったようなキャスティングによって映画鑑賞のフォーカスがブレまくってしまったことは相当に価値を損ねた。
「イス取りゲーム」と銘打て全編に展開するカケヒキ。しかし、イス取りの場面は序盤だけで、残りの殆どが国盗り合戦の結果による喜怒哀楽が描かれる。自分の感覚では1回戦篠宮優がイス取りで転げまわるほどの状況にありながら、残りは登場人物の外的ダメージも無きまままるではじめから部屋にいたかのような点あたりにかなり胡散臭さが漂った。さらには事務局側の取ってつけたかのような説明的演技。全てに於いてあまりに残念すぎた結果だった。
加えて、締め方がこんな雰囲気だと次回作があったとしても物語に期待はできなくなる。むしろ成り行きだけの映画といわざるをえない。
前作「Final Stage」を観て、その展開に非常に興味を持ったため、今回も鑑賞した。
結論から言うと、前作の新鮮さが薄れてしまった上に、「面白さ」の掴み所が無くなっていた。正直、いかなる事情があったとしても戸田恵梨香が外れてしまったことはこのシリーズの大きなマイナスであるし、芦田愛菜のような意味の分からない浮き足立ったようなキャスティングによって映画鑑賞のフォーカスがブレまくってしまったことは相当に価値を損ねた。
「イス取りゲーム」と銘打て全編に展開するカケヒキ。しかし、イス取りの場面は序盤だけで、残りの殆どが国盗り合戦の結果による喜怒哀楽が描かれる。自分の感覚では1回戦篠宮優がイス取りで転げまわるほどの状況にありながら、残りは登場人物の外的ダメージも無きまままるではじめから部屋にいたかのような点あたりにかなり胡散臭さが漂った。さらには事務局側の取ってつけたかのような説明的演技。全てに於いてあまりに残念すぎた結果だった。
加えて、締め方がこんな雰囲気だと次回作があったとしても物語に期待はできなくなる。むしろ成り行きだけの映画といわざるをえない。
2012年3月25日日曜日
Movie: Star Wars: Episode I - The Phantom Menace [3D] (2012)
◇
日曜日の昼に鑑賞するのはギャンブル。子供連れが多いこともありポップコーン零して騒いだり、ザワザワした雰囲気でやや気を抜かれた。
さて、十数年ぶりに劇場で鑑賞。今回は3Dになって帰ってきた。3Dで鑑賞する場合、背景のマットペイントが平面的だったりするとかなり違和感が生じるのだが、今回はそれよりも2Dから起こしている部分の確認で懸命。ときおり3D眼鏡を外しながらどの場面に効果を強調したのかをチェック。立体化への半端ではない技を見た気がした。
Star Warsは77年に公開されて以来、35年近く話題性を絶やすことなく進化しているシリーズで、デジタル化や3D影像など今でも十分「新しさ」を持って見れる映画なのだが、流石に小学生に見せたとしても話の理解までは十分行き着くことは困難だと思える。しかし近年の宇宙ものアニメを切欠にしてこの物語の相関関係を引用したと気づくかもしれない。我々もこのシリーズを年を重ね何度も繰り返し観ながらともに成長してきた。3D化もその断片でしかないわけで、自分もまた目的を絞りつつ新たなるStar Warsに着目して行こうと思う。
今まで確認できていなかったETの出演場面をはじめて確認できた。確かに居た。最後あたりでは、もう3Dの必要性はどうでもよくなってきたのだった。
日曜日の昼に鑑賞するのはギャンブル。子供連れが多いこともありポップコーン零して騒いだり、ザワザワした雰囲気でやや気を抜かれた。
さて、十数年ぶりに劇場で鑑賞。今回は3Dになって帰ってきた。3Dで鑑賞する場合、背景のマットペイントが平面的だったりするとかなり違和感が生じるのだが、今回はそれよりも2Dから起こしている部分の確認で懸命。ときおり3D眼鏡を外しながらどの場面に効果を強調したのかをチェック。立体化への半端ではない技を見た気がした。
Star Warsは77年に公開されて以来、35年近く話題性を絶やすことなく進化しているシリーズで、デジタル化や3D影像など今でも十分「新しさ」を持って見れる映画なのだが、流石に小学生に見せたとしても話の理解までは十分行き着くことは困難だと思える。しかし近年の宇宙ものアニメを切欠にしてこの物語の相関関係を引用したと気づくかもしれない。我々もこのシリーズを年を重ね何度も繰り返し観ながらともに成長してきた。3D化もその断片でしかないわけで、自分もまた目的を絞りつつ新たなるStar Warsに着目して行こうと思う。
今まで確認できていなかったETの出演場面をはじめて確認できた。確かに居た。最後あたりでは、もう3Dの必要性はどうでもよくなってきたのだった。
2012年3月21日水曜日
Movie: The Iron Lady (2011)
◇
税をはじめ諸問題を抱えていた英国において、当時パンク、ニューウェイブの波とともにマーガレット・サッチャーはとても有名な人物として記憶に残った。
この作品はタイムラインを輪切りにしてアルバムのように一目で見れるようにした演出。
今の経済危機を乗り切るヒントを提示しているかのように、逆境に負けない、燃え尽きるまで戦う姿勢を現実の歴史ドラマとして首相だった約10年ではあるが激動の時代を描くには十分過ぎる人物だけに、何か違和感のある冒頭の場面とか、たまに訪れるふわふわタイムな場面が裏表の差を取り払う目的だったのかもしれない。だが、そういう目で見たとしても、いまひとつ歴史的な人物像が見えてこなかった。
確かに不景気と暴動、IRA関連のテロ事件、フォークランド紛争など80年代におこった英国の事件を取り上げつつマギー・サッチャーという人物像の直面してきた雰囲気作りをしているのだが、いずれも「現実と回顧と幻影の狭間」のファンタジーに似た作風のせいか、結果、「ひとりの女性議員」止まりの描き方に思えた。
やはり本音を言えばこの映画はMeryl Streepの演技を見る映画であって、決してストーリーに感動する映画ではないのだろう。
税をはじめ諸問題を抱えていた英国において、当時パンク、ニューウェイブの波とともにマーガレット・サッチャーはとても有名な人物として記憶に残った。
この作品はタイムラインを輪切りにしてアルバムのように一目で見れるようにした演出。
今の経済危機を乗り切るヒントを提示しているかのように、逆境に負けない、燃え尽きるまで戦う姿勢を現実の歴史ドラマとして首相だった約10年ではあるが激動の時代を描くには十分過ぎる人物だけに、何か違和感のある冒頭の場面とか、たまに訪れるふわふわタイムな場面が裏表の差を取り払う目的だったのかもしれない。だが、そういう目で見たとしても、いまひとつ歴史的な人物像が見えてこなかった。
確かに不景気と暴動、IRA関連のテロ事件、フォークランド紛争など80年代におこった英国の事件を取り上げつつマギー・サッチャーという人物像の直面してきた雰囲気作りをしているのだが、いずれも「現実と回顧と幻影の狭間」のファンタジーに似た作風のせいか、結果、「ひとりの女性議員」止まりの描き方に思えた。
やはり本音を言えばこの映画はMeryl Streepの演技を見る映画であって、決してストーリーに感動する映画ではないのだろう。
Movie: Hugo(2011)
◇
「ヒューゴの不思議な発明」??。このタイトルは絶対誤解を招くと思う。最近では残念すぎる邦題の映画。
Marie Georgesの功績を讃えるための映画だと思うが、序盤はまったくそれを感じさせない流れ、その多くの部分はまるで60年代のミュージカルの背景をも連想させる。実際、流れの要素のひとつひとつは他愛も無い場面の連続である反面、その他愛も無さを興味の対象に変えているところが素晴らしい。
後半からは、本題となるMarie Georgesの過去が明かされる。よくよく考えるとバスター・キートンやチャーリー・チャップリンをも遡る月世界旅行の影像世界に引き込もうとする切欠が機械人形であり、邦題が「不思議な発明」とくる中で、事前にイメージを膨らませて映画を鑑賞すると焦点ボケになるかもしれない。例えば機械人形の不思議な動作とGeorges作品との接点をうまく解決すれば更に良くなったのでは....と思う。
いろいろと感想はあるが、実のポイントはこれだけデジタル化して無機物化したかのような現代の映画ビジネスにおいて、アカデミー賞で高評価となった「The Artist」同様に映画史を振り返り「人間味のある良い部分は残しておこう」というメッセージが伝わるようだ。
「ヒューゴの不思議な発明」??。このタイトルは絶対誤解を招くと思う。最近では残念すぎる邦題の映画。
Marie Georgesの功績を讃えるための映画だと思うが、序盤はまったくそれを感じさせない流れ、その多くの部分はまるで60年代のミュージカルの背景をも連想させる。実際、流れの要素のひとつひとつは他愛も無い場面の連続である反面、その他愛も無さを興味の対象に変えているところが素晴らしい。
後半からは、本題となるMarie Georgesの過去が明かされる。よくよく考えるとバスター・キートンやチャーリー・チャップリンをも遡る月世界旅行の影像世界に引き込もうとする切欠が機械人形であり、邦題が「不思議な発明」とくる中で、事前にイメージを膨らませて映画を鑑賞すると焦点ボケになるかもしれない。例えば機械人形の不思議な動作とGeorges作品との接点をうまく解決すれば更に良くなったのでは....と思う。
いろいろと感想はあるが、実のポイントはこれだけデジタル化して無機物化したかのような現代の映画ビジネスにおいて、アカデミー賞で高評価となった「The Artist」同様に映画史を振り返り「人間味のある良い部分は残しておこう」というメッセージが伝わるようだ。
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