◇
まず最初に犬が凄いと思った。
映像音響技術が新化している現代において声の無い映画でここまで楽しませるのは並大抵なことではない。鑑賞前の不安な部分を取っ払うには時間がかからなかった。確かに冒頭は「この演出で最後まで持つのか?」という疑問もよぎった。もしこの映画がチャップリンやキートンの流れのまんま取り込んでいたのであれば失速していただろう。しかし、この映画、突飛な近代テクニックを織り交ぜながら、展開に期待を持たせることに成功している。まったくのサイレントムービーを装った現代芸術として細部に拘っているわけだ。
主役のGeorge Valentinはクラーク・ゲーブルタイプな雰囲気がありながらフレッド・アステア風の踊りも見せる。「Gone With The Wind」よりも10年前の世界感。世界恐慌の余波などもあって思い通りにはならない時代を上手く、そして面白く描いていたと思う。
映画の中で使われる音楽は申し分なく。アベル・ガンスの「ナポレオン」までも思い出させてくれた。
2012年4月8日日曜日
2012年4月2日月曜日
BD/DVD: The Tree of Life (2011)
◇
撮影技法は時に余分な物語を取り繕うよりも雄弁である。
この映画の冒頭で2つのタイプが語られるのだが、以降映画全般に「必然」の虚偽がエレメントとして流れを作る。つまり自然界におけるルール、境界は必然であるとする一方で何もない世界も必然である。そして、どちらかの必然を否定する意義はあるのか?過去と未来、父と母、子供達の裏表、ハーモニーと不協和音、あらゆるものの中で脳内議論が続くのである。その場面の殆どをコミュニケーションの最小単位「家族」で語られていくまさに存在自体に一石を投じるマインドジャーニー的な作品。
振り返ればTerrence Malick作品である「The Thin Red Line 」や「The New World 」との垣根も感じられなくなったほど。
撮影技法は時に余分な物語を取り繕うよりも雄弁である。
この映画の冒頭で2つのタイプが語られるのだが、以降映画全般に「必然」の虚偽がエレメントとして流れを作る。つまり自然界におけるルール、境界は必然であるとする一方で何もない世界も必然である。そして、どちらかの必然を否定する意義はあるのか?過去と未来、父と母、子供達の裏表、ハーモニーと不協和音、あらゆるものの中で脳内議論が続くのである。その場面の殆どをコミュニケーションの最小単位「家族」で語られていくまさに存在自体に一石を投じるマインドジャーニー的な作品。
振り返ればTerrence Malick作品である「The Thin Red Line 」や「The New World 」との垣根も感じられなくなったほど。
2012年4月1日日曜日
Movie: Liar Game: Reborn(2012)
◇
前作「Final Stage」を観て、その展開に非常に興味を持ったため、今回も鑑賞した。
結論から言うと、前作の新鮮さが薄れてしまった上に、「面白さ」の掴み所が無くなっていた。正直、いかなる事情があったとしても戸田恵梨香が外れてしまったことはこのシリーズの大きなマイナスであるし、芦田愛菜のような意味の分からない浮き足立ったようなキャスティングによって映画鑑賞のフォーカスがブレまくってしまったことは相当に価値を損ねた。
「イス取りゲーム」と銘打て全編に展開するカケヒキ。しかし、イス取りの場面は序盤だけで、残りの殆どが国盗り合戦の結果による喜怒哀楽が描かれる。自分の感覚では1回戦篠宮優がイス取りで転げまわるほどの状況にありながら、残りは登場人物の外的ダメージも無きまままるではじめから部屋にいたかのような点あたりにかなり胡散臭さが漂った。さらには事務局側の取ってつけたかのような説明的演技。全てに於いてあまりに残念すぎた結果だった。
加えて、締め方がこんな雰囲気だと次回作があったとしても物語に期待はできなくなる。むしろ成り行きだけの映画といわざるをえない。
前作「Final Stage」を観て、その展開に非常に興味を持ったため、今回も鑑賞した。
結論から言うと、前作の新鮮さが薄れてしまった上に、「面白さ」の掴み所が無くなっていた。正直、いかなる事情があったとしても戸田恵梨香が外れてしまったことはこのシリーズの大きなマイナスであるし、芦田愛菜のような意味の分からない浮き足立ったようなキャスティングによって映画鑑賞のフォーカスがブレまくってしまったことは相当に価値を損ねた。
「イス取りゲーム」と銘打て全編に展開するカケヒキ。しかし、イス取りの場面は序盤だけで、残りの殆どが国盗り合戦の結果による喜怒哀楽が描かれる。自分の感覚では1回戦篠宮優がイス取りで転げまわるほどの状況にありながら、残りは登場人物の外的ダメージも無きまままるではじめから部屋にいたかのような点あたりにかなり胡散臭さが漂った。さらには事務局側の取ってつけたかのような説明的演技。全てに於いてあまりに残念すぎた結果だった。
加えて、締め方がこんな雰囲気だと次回作があったとしても物語に期待はできなくなる。むしろ成り行きだけの映画といわざるをえない。
2012年3月25日日曜日
Movie: Star Wars: Episode I - The Phantom Menace [3D] (2012)
◇
日曜日の昼に鑑賞するのはギャンブル。子供連れが多いこともありポップコーン零して騒いだり、ザワザワした雰囲気でやや気を抜かれた。
さて、十数年ぶりに劇場で鑑賞。今回は3Dになって帰ってきた。3Dで鑑賞する場合、背景のマットペイントが平面的だったりするとかなり違和感が生じるのだが、今回はそれよりも2Dから起こしている部分の確認で懸命。ときおり3D眼鏡を外しながらどの場面に効果を強調したのかをチェック。立体化への半端ではない技を見た気がした。
Star Warsは77年に公開されて以来、35年近く話題性を絶やすことなく進化しているシリーズで、デジタル化や3D影像など今でも十分「新しさ」を持って見れる映画なのだが、流石に小学生に見せたとしても話の理解までは十分行き着くことは困難だと思える。しかし近年の宇宙ものアニメを切欠にしてこの物語の相関関係を引用したと気づくかもしれない。我々もこのシリーズを年を重ね何度も繰り返し観ながらともに成長してきた。3D化もその断片でしかないわけで、自分もまた目的を絞りつつ新たなるStar Warsに着目して行こうと思う。
今まで確認できていなかったETの出演場面をはじめて確認できた。確かに居た。最後あたりでは、もう3Dの必要性はどうでもよくなってきたのだった。
日曜日の昼に鑑賞するのはギャンブル。子供連れが多いこともありポップコーン零して騒いだり、ザワザワした雰囲気でやや気を抜かれた。
さて、十数年ぶりに劇場で鑑賞。今回は3Dになって帰ってきた。3Dで鑑賞する場合、背景のマットペイントが平面的だったりするとかなり違和感が生じるのだが、今回はそれよりも2Dから起こしている部分の確認で懸命。ときおり3D眼鏡を外しながらどの場面に効果を強調したのかをチェック。立体化への半端ではない技を見た気がした。
Star Warsは77年に公開されて以来、35年近く話題性を絶やすことなく進化しているシリーズで、デジタル化や3D影像など今でも十分「新しさ」を持って見れる映画なのだが、流石に小学生に見せたとしても話の理解までは十分行き着くことは困難だと思える。しかし近年の宇宙ものアニメを切欠にしてこの物語の相関関係を引用したと気づくかもしれない。我々もこのシリーズを年を重ね何度も繰り返し観ながらともに成長してきた。3D化もその断片でしかないわけで、自分もまた目的を絞りつつ新たなるStar Warsに着目して行こうと思う。
今まで確認できていなかったETの出演場面をはじめて確認できた。確かに居た。最後あたりでは、もう3Dの必要性はどうでもよくなってきたのだった。
2012年3月21日水曜日
Movie: The Iron Lady (2011)
◇
税をはじめ諸問題を抱えていた英国において、当時パンク、ニューウェイブの波とともにマーガレット・サッチャーはとても有名な人物として記憶に残った。
この作品はタイムラインを輪切りにしてアルバムのように一目で見れるようにした演出。
今の経済危機を乗り切るヒントを提示しているかのように、逆境に負けない、燃え尽きるまで戦う姿勢を現実の歴史ドラマとして首相だった約10年ではあるが激動の時代を描くには十分過ぎる人物だけに、何か違和感のある冒頭の場面とか、たまに訪れるふわふわタイムな場面が裏表の差を取り払う目的だったのかもしれない。だが、そういう目で見たとしても、いまひとつ歴史的な人物像が見えてこなかった。
確かに不景気と暴動、IRA関連のテロ事件、フォークランド紛争など80年代におこった英国の事件を取り上げつつマギー・サッチャーという人物像の直面してきた雰囲気作りをしているのだが、いずれも「現実と回顧と幻影の狭間」のファンタジーに似た作風のせいか、結果、「ひとりの女性議員」止まりの描き方に思えた。
やはり本音を言えばこの映画はMeryl Streepの演技を見る映画であって、決してストーリーに感動する映画ではないのだろう。
税をはじめ諸問題を抱えていた英国において、当時パンク、ニューウェイブの波とともにマーガレット・サッチャーはとても有名な人物として記憶に残った。
この作品はタイムラインを輪切りにしてアルバムのように一目で見れるようにした演出。
今の経済危機を乗り切るヒントを提示しているかのように、逆境に負けない、燃え尽きるまで戦う姿勢を現実の歴史ドラマとして首相だった約10年ではあるが激動の時代を描くには十分過ぎる人物だけに、何か違和感のある冒頭の場面とか、たまに訪れるふわふわタイムな場面が裏表の差を取り払う目的だったのかもしれない。だが、そういう目で見たとしても、いまひとつ歴史的な人物像が見えてこなかった。
確かに不景気と暴動、IRA関連のテロ事件、フォークランド紛争など80年代におこった英国の事件を取り上げつつマギー・サッチャーという人物像の直面してきた雰囲気作りをしているのだが、いずれも「現実と回顧と幻影の狭間」のファンタジーに似た作風のせいか、結果、「ひとりの女性議員」止まりの描き方に思えた。
やはり本音を言えばこの映画はMeryl Streepの演技を見る映画であって、決してストーリーに感動する映画ではないのだろう。
Movie: Hugo(2011)
◇
「ヒューゴの不思議な発明」??。このタイトルは絶対誤解を招くと思う。最近では残念すぎる邦題の映画。
Marie Georgesの功績を讃えるための映画だと思うが、序盤はまったくそれを感じさせない流れ、その多くの部分はまるで60年代のミュージカルの背景をも連想させる。実際、流れの要素のひとつひとつは他愛も無い場面の連続である反面、その他愛も無さを興味の対象に変えているところが素晴らしい。
後半からは、本題となるMarie Georgesの過去が明かされる。よくよく考えるとバスター・キートンやチャーリー・チャップリンをも遡る月世界旅行の影像世界に引き込もうとする切欠が機械人形であり、邦題が「不思議な発明」とくる中で、事前にイメージを膨らませて映画を鑑賞すると焦点ボケになるかもしれない。例えば機械人形の不思議な動作とGeorges作品との接点をうまく解決すれば更に良くなったのでは....と思う。
いろいろと感想はあるが、実のポイントはこれだけデジタル化して無機物化したかのような現代の映画ビジネスにおいて、アカデミー賞で高評価となった「The Artist」同様に映画史を振り返り「人間味のある良い部分は残しておこう」というメッセージが伝わるようだ。
「ヒューゴの不思議な発明」??。このタイトルは絶対誤解を招くと思う。最近では残念すぎる邦題の映画。
Marie Georgesの功績を讃えるための映画だと思うが、序盤はまったくそれを感じさせない流れ、その多くの部分はまるで60年代のミュージカルの背景をも連想させる。実際、流れの要素のひとつひとつは他愛も無い場面の連続である反面、その他愛も無さを興味の対象に変えているところが素晴らしい。
後半からは、本題となるMarie Georgesの過去が明かされる。よくよく考えるとバスター・キートンやチャーリー・チャップリンをも遡る月世界旅行の影像世界に引き込もうとする切欠が機械人形であり、邦題が「不思議な発明」とくる中で、事前にイメージを膨らませて映画を鑑賞すると焦点ボケになるかもしれない。例えば機械人形の不思議な動作とGeorges作品との接点をうまく解決すれば更に良くなったのでは....と思う。
いろいろと感想はあるが、実のポイントはこれだけデジタル化して無機物化したかのような現代の映画ビジネスにおいて、アカデミー賞で高評価となった「The Artist」同様に映画史を振り返り「人間味のある良い部分は残しておこう」というメッセージが伝わるようだ。
2012年3月5日月曜日
Movie: War Horse(2011)
◇
この映画を観て、何本の昔の映画を思い出しただろうか? 自分の場合は「The Wizard of Oz」、「gone with the wind」などで。Spielbergの手腕以前に、彼が昔の映画を如何に愛していたかが分かる表現方法がとられている....実にクリエーティブな楽しみ方ができた。本作品のベースはシリアスである、馬の表現でもわかるとおり、妥協を許さない繊細な部分が影像化されており、これ、「日本では絶対にできないだろうな」と確信せざるをえない。そこには民族的な部分もあるかもしれない。ただ本音はシリアルベースの物語の間にとんでもないファンタジーが顔を出すところも含めて...「できない」と思ったのであった。有刺鉄線をカッターで切る部分あたりが特に...。「Schindler's List」にも無論あった。突然に観る側の緊張を解き放ち、核融合を起こすかように別の感情が生まれてくる瞬間。これこそがSpielberg映画なのだろう。
ただ、腑に落ちない部分もある。「奇跡の馬」とだけ聞かされたAlbertがなぜ自分の馬と確信できたのか?...とか。なにかもうひとつキーワードが欲しかった。
邦題「戦火の馬」。映画の中で塹壕を挟んで鉄条網に絡まり喘ぐ馬の場面がある。ここではPaul McCartneyのPV"Pipes of Peace"や映画「Joyeux Noël」におけるクリスマス休戦の場面を思い出させるシーン。今回はクリスマスではなく馬。その裏では命令に背いた罰として銃殺される場面がある。馬の銃殺から手当てに変わる場面を含めていろいろな場面で空気はいつ変わるかわからない時代だったこと。これはストーリーを楽しむ上で重要だったと思う。
この映画を観て、何本の昔の映画を思い出しただろうか? 自分の場合は「The Wizard of Oz」、「gone with the wind」などで。Spielbergの手腕以前に、彼が昔の映画を如何に愛していたかが分かる表現方法がとられている....実にクリエーティブな楽しみ方ができた。本作品のベースはシリアスである、馬の表現でもわかるとおり、妥協を許さない繊細な部分が影像化されており、これ、「日本では絶対にできないだろうな」と確信せざるをえない。そこには民族的な部分もあるかもしれない。ただ本音はシリアルベースの物語の間にとんでもないファンタジーが顔を出すところも含めて...「できない」と思ったのであった。有刺鉄線をカッターで切る部分あたりが特に...。「Schindler's List」にも無論あった。突然に観る側の緊張を解き放ち、核融合を起こすかように別の感情が生まれてくる瞬間。これこそがSpielberg映画なのだろう。
ただ、腑に落ちない部分もある。「奇跡の馬」とだけ聞かされたAlbertがなぜ自分の馬と確信できたのか?...とか。なにかもうひとつキーワードが欲しかった。
邦題「戦火の馬」。映画の中で塹壕を挟んで鉄条網に絡まり喘ぐ馬の場面がある。ここではPaul McCartneyのPV"Pipes of Peace"や映画「Joyeux Noël」におけるクリスマス休戦の場面を思い出させるシーン。今回はクリスマスではなく馬。その裏では命令に背いた罰として銃殺される場面がある。馬の銃殺から手当てに変わる場面を含めていろいろな場面で空気はいつ変わるかわからない時代だったこと。これはストーリーを楽しむ上で重要だったと思う。
2012年2月22日水曜日
Movie: Carnage (2011)
◇
あの名作「12人の怒れる男」を連想できる台詞の妙を展開したRoman Polanski監督の作品。ロケーションは近くの公園の遠景とマンションの中しか出てこない。向き合う人物は2組の夫婦。きっかけは子供のけんか....。
人物4人はそれぞれに特長がある。その人物の個性を、料理、地位、興味事などを巻き込みながら「違い」と「正当性」を訴えるが、ときおり引き潮のように訪れる敵と敵の間の仲間意識が、ドラマのメリハリをつけ、実に面白い展開になっており、こみ上げてくる笑いも通常のお笑いものとは質が違う。
いろいろと登場する会話の中でのキーアイテム。要チェックである。まずは電話。4人の会話は序盤でAlanの仕事の携帯電話に遮られ黙り込むことに。しかし中盤となると子供の問題以上に電話への攻撃姿勢がでてくる。次にコブラーと酒。このデザートと酒はまったく違う役割を果たすので良く観察してほしい。更には画集とチューリップとバケツとドライヤーと...。実はこの映画、モノの立場で考えてみると非常に面白い。むしろそういう見方ができる稀な映画でもあると思う。
Jodie Foster、Kate Winslet、Christoph Waltz、John C. Reillyに拍手。邦題「おとなのけんか」。
あの名作「12人の怒れる男」を連想できる台詞の妙を展開したRoman Polanski監督の作品。ロケーションは近くの公園の遠景とマンションの中しか出てこない。向き合う人物は2組の夫婦。きっかけは子供のけんか....。
人物4人はそれぞれに特長がある。その人物の個性を、料理、地位、興味事などを巻き込みながら「違い」と「正当性」を訴えるが、ときおり引き潮のように訪れる敵と敵の間の仲間意識が、ドラマのメリハリをつけ、実に面白い展開になっており、こみ上げてくる笑いも通常のお笑いものとは質が違う。
いろいろと登場する会話の中でのキーアイテム。要チェックである。まずは電話。4人の会話は序盤でAlanの仕事の携帯電話に遮られ黙り込むことに。しかし中盤となると子供の問題以上に電話への攻撃姿勢がでてくる。次にコブラーと酒。このデザートと酒はまったく違う役割を果たすので良く観察してほしい。更には画集とチューリップとバケツとドライヤーと...。実はこの映画、モノの立場で考えてみると非常に面白い。むしろそういう見方ができる稀な映画でもあると思う。
Jodie Foster、Kate Winslet、Christoph Waltz、John C. Reillyに拍手。邦題「おとなのけんか」。
2012年2月13日月曜日
Movie: The Girl with the Dragon Tattoo (2011)
◇
邦題「ドラゴン・タトゥーの女」。
David Fincherの作品。近作はややパーティ世界の影像が多かったようで、「Seven」を恋しがる人には今回の作品は的を得た作品では?。終わってビックリしたのは150分近くあった映画とのことで、観ているときには長さが感じられず、むしろ後半の急いだテンポの展開に「いったい何を急いでいるのか?」と問いたくるほどだった。
映画の面白さは、事件を通じて接近していくMikaelとLisbethの距離。この間には決して男と女の言葉が交わされていたわけではない、執着する仕事を通じてのことである。しかしやはり人間と人間の遣り取りの中にある「真実」と「嘘」。このキーワードは最後の最後まで忘れてはならないようだ。
Daniel Craig主演映画にしてImmigrarnt Songが織り成すオープニングは、いやでも007を思い出してしまうが、この映画ではナイフひとつ満足に扱えない男であることは、楽しいギャップであり、肝心の武器を持つ人間がターミネーターのような存在に近いためにある種、この二人のコントラストにロボットヒーローものさえ思い浮かべる映画になっていた。
Christopher Plummerが現役で活躍していることが嬉しい。
邦題「ドラゴン・タトゥーの女」。
David Fincherの作品。近作はややパーティ世界の影像が多かったようで、「Seven」を恋しがる人には今回の作品は的を得た作品では?。終わってビックリしたのは150分近くあった映画とのことで、観ているときには長さが感じられず、むしろ後半の急いだテンポの展開に「いったい何を急いでいるのか?」と問いたくるほどだった。
映画の面白さは、事件を通じて接近していくMikaelとLisbethの距離。この間には決して男と女の言葉が交わされていたわけではない、執着する仕事を通じてのことである。しかしやはり人間と人間の遣り取りの中にある「真実」と「嘘」。このキーワードは最後の最後まで忘れてはならないようだ。
Daniel Craig主演映画にしてImmigrarnt Songが織り成すオープニングは、いやでも007を思い出してしまうが、この映画ではナイフひとつ満足に扱えない男であることは、楽しいギャップであり、肝心の武器を持つ人間がターミネーターのような存在に近いためにある種、この二人のコントラストにロボットヒーローものさえ思い浮かべる映画になっていた。
Christopher Plummerが現役で活躍していることが嬉しい。
2012年2月1日水曜日
Movie: Always 3 chome no yuhi '64 (2012)
◇
シリーズ3作目。もうすでにドラマを楽しむというより昔の香りを楽しむ映画に成ってしまった。決してすべて昔が良かったというわけではない。しかし高度成長の底辺を築いてきたまじめな日本人の姿がくっきりと映し出されるあの頃の雰囲気は良くも悪くも熱いものがあった。必然とぼやけた現代を嘆き、憂うように強いられる。
いろいろな場面で空気感が素晴らしく、特に当時世界一の高さとされた東京タワー。その聳え立つ姿を阻害する建物が無い絶妙なコントラストが見事なほどに。更には土に近い生活感も気分を高めていた。
東京オリンピックからもうすぐ50年経とうとしている日本。その考える強さや技術は既に他国に奪われ、半分裸の状態で行く先を模索している今、回帰する意味でもこのような映画からインスパイアされることは多いと思う。昔は行動より考えが先行していた。だから責任感も生まれた。今では残念ながら考える前に行動しなければ負けてしまう強迫観念があるかのよう...。
コーラの空き瓶は店に返却すれば10円もらえたっけ?コーラの蓋の裏をめくるとキャッシュが当たるとかのキャンペーンがあったと記憶している。
シリーズ3作目。もうすでにドラマを楽しむというより昔の香りを楽しむ映画に成ってしまった。決してすべて昔が良かったというわけではない。しかし高度成長の底辺を築いてきたまじめな日本人の姿がくっきりと映し出されるあの頃の雰囲気は良くも悪くも熱いものがあった。必然とぼやけた現代を嘆き、憂うように強いられる。
いろいろな場面で空気感が素晴らしく、特に当時世界一の高さとされた東京タワー。その聳え立つ姿を阻害する建物が無い絶妙なコントラストが見事なほどに。更には土に近い生活感も気分を高めていた。
東京オリンピックからもうすぐ50年経とうとしている日本。その考える強さや技術は既に他国に奪われ、半分裸の状態で行く先を模索している今、回帰する意味でもこのような映画からインスパイアされることは多いと思う。昔は行動より考えが先行していた。だから責任感も生まれた。今では残念ながら考える前に行動しなければ負けてしまう強迫観念があるかのよう...。
コーラの空き瓶は店に返却すれば10円もらえたっけ?コーラの蓋の裏をめくるとキャッシュが当たるとかのキャンペーンがあったと記憶している。
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