Jamal did not compromise. There was a built world in his heart.

JamalとSalimは先に書いたような区別された世界で成長する。善とか悪とか言う観念を道具に変えるが如く。少年期の思い出と重なりながらJamalは運命であるかのようにクイズ番組"Who Wants To Be A Millionaire?"の回答者の席にいた。そして彼の足跡がこの番組に出ることを運命だとするかのような問題が出題される。彼が正解を重ねる度に周囲のムードが変化。こうなると区別した部分を守ろうとする側は必死だ。印象的なムンバイの風景。ここでは少年の心に傷も与えたが、支えもくれたのだ。インドや中国はいまや世界から注目される発展途上国であるからこそ、こういうテーマは多くの関係者の視点を変えていくことだろう。
ところでこの映画で使われた番組"Who Wants To Be A Millionaire?"は2000年頃にはアメリカで大人気番組だったことを覚えている。Regis Philbinの独特な司会と「Final Answer?」という文句は誰もが真似たはず。映画の中ではライフラインでJamalが突然、電話に頼る場面がある。なるほど相手が出ないと大変だ。日本版などでは事前に電話の相手は準備しておいてもらうよう配慮するのだろうが。まぁここは映画だけの話かもしれない。