2009年2月8日日曜日

Movie: Bolt (2008)


Is there a base in your footing?


 全米でダントツの地位を占めるアイドル、Miley Cyrusが声優として登場。今やディズニーの看板娘ともなったMiley Cyrus。これからは「Hannah Montana: The Movie」を含め劇場へのアプローチも期待される。
 ところでMileyの今回の声の担当はBoltの飼い主Penny。その一方でBoltの声がJohn Travoltaというのだから、これは面白い構図といえよう。

 Boltの話は「Cars」などと同様に己の存在を見直すような、いわば「よくある設定」ではあるが、社会の変化の中に蔓延る虚飾との対峙も含みを持っているところはポイントかもしれない。ルックスが良ければ幾らでも「踊り子」に金を注ぎ込む社会構造を反映しているかのように、売れっ子になったハリウッド犬が大規模なアド看板などに囲まれて現実を見失う。擬人法と言わずとも、これはそういう目で見させてくれる映画なのだ。この話には、かつてのディズニーの名作「The Incredible Journey」のようなエッセンスも含まれているので、純粋な見方をすればBoltを応援する気持ちになれるかも。