2009年2月18日水曜日

Movie: Shonen merikensakku (2008)


Hey hey, my my, Punk Rock can never die. This is so kewl Punk Movie.
You should watch this after 「Detroit Metal City」.


 Aoi Miyazakiはどんな映画に出ても魅力がある。役者全般がオーバーアクションになり勝ちなこの手の映画だが、Aoiはかなり嵌った演技を見せている。つまりAoi以外の個性的キャラクターに注意を分散させ、Aoi本人は実は緩衝材的な役割を果たしていたのである。もっとも注意を引かせるのが、映画「Za Majikku Awa」を思い出させるようなKoichi Satoの演技だろう。若僧に舐められたくない気持ちで突っ張るが、50歳なりの制御も利かせているところは、時代のギャップとともに空しくも共感を得る。

 設定として面白いのが、80年代のパンク映像を「斬新」と思い込み、今風の乗りでアプローチするところ。言い換えれば古き良き音楽へのリスペクトと、近年の軽さが融合した映画となっているので、その噛み合わない部分に笑いが垣間見れるが、そういったコメディ性だけでなく、最終的に「音楽は視覚ではない」と説得する纏め方はよいと思う。

 もっとこの映画を楽しむために「NO FUTURE~A SEX PISTOLS MOVIE」も併せて見ておけばよいだろう。それにしてAtuso NakamuraのLed Zeppelinの再結成とかの引用の場面はかなり「無理」を感じた。木枯らし紋次郎もZepが好きだったのか?。